母乳育児につまづいた新生児期…の話。⑤《最終回》
地道な授乳練習を続ける毎日。
縦抱き、フットボール抱きと色々試行錯誤をしつつもなかなか上手くいかず…。
「もうちょっとだけ頑張ろ。それでもダメなら、気持ちを切り替えて完全ミルクにしよう!」
そう思えるようになった、生後2ヶ月半のある日。
いつも通り、まぁまだ出来ないだろうけど…と思いながら授乳練習をしたところ…
オンギャアー
オンギャアーオンギャアー!
…(パクッ)
…ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ、…
……!!!!
飲んどる!!!
この日から、昨日まで飲めずに大泣きしていたのが嘘のように、上手に乳首に吸着することができるように。
息子の場合、身体が小さく産まれたこともあり、口の小ささや力の弱さが、上手く飲めなかった原因だったようです。
つまり、あんなに悩まなくとも、成長とともに出来るようになることだったのかもしれません。
悩んだ時間がもったいなかった…?とも思いましたが、いやいやそれは違う。
里帰り中の実家で、家族が皆寝静まった真夜中…泣きながら息子と向かい合った時間。
「上手く飲ませてあげられなくてごめんね…もうちょっとだけ頑張ろう!」と息子に語りかけながら、授乳の練習をしたあの時間は、初めての子育ての中のとても印象深い時期になったと思います。
辛い時期ではありましたが、産まれたばかりの息子と真剣に向きあった、素敵な時間でした。
もし今悩んでるお母さんが居たら、少しだけ力を抜いて、そんなに思い詰めないで、と伝えたいです。
(そもそも、授乳でこんなにも悩むなんて、私にとっては予想外のことでした。ピューと出る!もんだと思ってました。)
でも、赤ちゃんは思ってる以上に毎日毎日成長しています。今上手くできなくても、次第にコツを掴んでくれるはず!それまでに使えるお役立ちアイテムも沢山ありますから、なるべくストレスを減らしながら、ちょっとずつ練習するのもいいんじゃないでしょうか。
へぇ、ある日突然出来るようになるなんて、こんなパターンもあるんだー。と、少しだけ参考になれば嬉しいです。